ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

知らないこと

最近、身につまされる出来事が二つありました。




ひとつは、私の母のこと。

母のことは好きでない、みたいな記事を以前に書いたけど、あれからちょっと考え方が変わった。

嫌いなところを好きになったってわけじゃないけど、尊敬できるところを見つけたから。


母は他者を思いやる力を持っている。



就職への恐怖心を語った私と同じ目線で働くことについて考えてくれたこと。
実家にいるから給与額を気にせず楽しそうな仕事を選べばいいと言ってくれたこと。

母が過去に経験した対人トラブルによって、今の私が持っている恐怖心と似た気持ちを抱いたことがあること。
他人の羨望を叶えてやろうとし、一人で奔走していたこと。


昔から母のこういう一面は何度も見てきた。
明らかに知っていたはずなのに、私は私自身を傷つかせないためにわざと母を悪者にして逃げてきた。
母はそれすらも許して愛して受け止めてくれているなんて考えもせずに。

もちろん人間だから感情的になることもあるし、不完全なところだって山ほどある。
今の私自身がそうなのに他人には完璧な人格を求めていたことにようやく気付いた。
昔の若くてバカな私からなんら成長していなかったわけだ。


海のように広くて深い愛情を、母は他者に向け続けていた。
私はまだまだバカで未熟だった。






ふたつめは、韓国と日本の歴史に関わること。


以前、サイコキネシスで隕石から地球を守るという夢をみたとき、そばにいたK-POPグループのとある青年にときめいて一日中動画を漁ったあの日から、実はけっこうそのグループにはまっていて。

最近は偶然にもドキュメンタリー映画みたいなのが公開されたから見に行ってきたんだけど。
今回の記事には関係ないけど、まぁ良かったよね。

今まで「韓国人なんてみんな顔一緒に見えるし、反日の人が多いらしいし別に興味ないや」とか思ってたけど、普通に考えて顔一緒なわけがないし、国民全員が反日なわけじゃないし、特に世界中いろんな国のいろんな価値観を体験してる彼らがそんな安易に反日に走るわけないんだよなぁと、普通に反省した。


とにかく、そのグループのあるメンバーがツアー最終日に母国で言ったコメント「苗字がなんであろうと自分自身を愛してください(要約)」的なことを涙ながらに言っていたので、「なぜ千秋楽に例え話で苗字を出すんだろう?」と気になり、韓国の苗字について調べた。

そして、過去から続く階級などの影響がまだ大きく残っているなかの一端が苗字であることを知った。
(ちなみに韓国人の半数以上が4~5個の苗字で占められているらしく、確かに異常なくらい苗字が被ってる人が多いよな~と思ってたのにも合点がいった。)

彼はもしかして、大切な日(ツアーの最終日)にこの大切なこと(悪しき階級制度・人は平等であること)を訴えたかったんだろうか、と思った。

同時に「それが確かだとすれば、20代前半の彼が母国の体制に苦言を呈すなんてどれほどの歴史だったのか」と思い、韓国の歴史年表を調べてみた。

当然そこには日本との出来事も書いてあり、恥ずかしながら私は初めて日韓の過去を知った。
なぜ韓国絡みのニュースで必ず反日という言葉を目にするか。
なぜ韓国に光復節という祝日があるのか。
数年前に問題になった彼らのTシャツの何がいけなかったのか。
なぜ韓国の裁判で日本が裁かれているのか。
なぜ韓国に徴兵制度があるのか。


日常的に目にする機会が多かったものの調べるまでには至らなかったこの知識欲、それを高めるきっかけになった彼らに感謝。

一連の問題に良し悪しをつけることが難しいと知り、自分の考えや知識量が圧倒的に足りないことを知った。

ていうか「日韓はいつまで過去のことでケンカしてるんや」って思ってたけど、つい数十年~百数十年前の話なんやね。知らんかった。そらまだしばらくは問題も続きそうやわな。






ひとつめもふたつめも、まぁつまるところ自分の視野が狭かったというだけなんだけど、
今回の件でみっつの世界への認識が深まった。

ひとつは母。
ひとつは日韓関係。
ひとつは自身の未熟さ。

私は本当に井の中の蛙だし、それに加えて学校の歴史の授業をちゃんと受けてこなかったんだなってのも思った。
江戸時代が何年頃のことなのかもわからないレベルなので、もちろん植民地にしたされたをわかるはずもなく…。


とにかく勉強できてよかった。
彼らは年齢にしては重すぎるものを抱えている難しい立場にいると知って、一般人も楽じゃないけど有名人も楽じゃないよなぁって思った。




みんなが幸せな、平和な世界になればいいのに。