ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

チェービー後日譚

エアコンが使えず暑かったせいか、
はたまた会社に行かなければならないストレスのせいか、
今朝は5時に目が覚めた。

日の出はまだらしく外は夜だった。
向かいのマンションやら街灯やらに明かりが点いていないように見えたので、停電は続いていたようだった。

「この時期でも5時はまだ夜なのか」「冷蔵庫の中身は大丈夫だろうか」「あと2時間で起きなきゃいけない」「暑くて寝汗が気持ち悪い」「出勤の準備を始める頃になっても停電続いてたら、停電で冷蔵庫が止まって食材全滅したので整理のためとか嘘ついて会社遅刻するか休もう」「あ、でも会社で携帯やらモバイルバッテリーやらの充電したいな…」「てか今、地震起きる夢みたな…どんだけ災害に怯えてんだよ」
なんてことをぼんやりした頭で一瞬のうちに考えながらすぐ二度寝した。


次起きたらジャスト7時だった。
起きてすぐ電気が点くか確認。


点いた!

嬉しいやら悲しいやら。
冷凍庫の中のカップのアイスが柔らかかったので、復旧してからそんなに時間は経ってなかったみたい。

他にもざっと食材を確認。
凍らせたペットボトルやらを入れておいたおかげか、被害はなさそうで一安心。



あとは普通に準備して出社。

道中はやはり散らかっていたものの、昨晩に比べれば掃除が進んだ様子だった。
会社に来てしまえばあとはもう普段どおりで、被害についてかるく話をした以外は変わらず窮屈な日常でした。


昼休みにTwitterで停電状況を検索してみると、同じ地域の人がまだ復旧していないとツイートしていた。
配電は何丁目とかの地域ごとでなく住戸ごとなんだろうか?と思いググってみたけど答えは見つからなかった。

とにかく人によって違う状態みたい。
停電だけ続いてる人もいれば断水してる人もいる。
状況がまばらなためか給水所だとかの情報が少ないみたいだった。
まぁぶっちゃけTwitterの使い方よくわからんから見逃してるだけかもしれんけど。



なんか、会社の周りはそんなに被害がなかったように見えた。
うちの周辺とはえらい違い。折れた木の枝ひとつ落ちてない。
閉まってるコンビニも無いしバリバリのガラスやトタンの破片もない。
オフィス街で営業車や業者の出入りが多いからすぐに撤去したんだろうか?
いや、もともと外れるようなガラス戸や街路樹なんかないからか…。




憂鬱な仕事を済ませて退社。
昨日の昼以降の非日常感が嘘みたいな日常だった。
あんなに壮絶なことがあったのにこうやって元通りになっていくのか。
人間は忘れる生き物。歴史は繰り返すもの。



帰りにスーパー行ってどんな状態か見ようと思ったけど、週末の雨に備えて大量に洗濯しなきゃだし生野菜に火を通しておきたかったので行くのはやめた。時間が足りない。

仕事して帰ってくるだけでもう晩ごはんどきだし。
ごはんの用意も片付けも自分でやらなきゃだし…。

一回目の洗濯物回してるその間に夕飯作って調理器具洗って、洗濯が終わったら干して、二回目を回してる間にお風呂済ませて、出る頃に洗濯が終わって、化粧水でひたひたにしたコットンで顔をパックしてる間に干して、三回目を回してる間に夕飯。食器を洗い終わったくらいで洗濯が終わるから干して、やっと家事すべてが終わった頃にはもう23時を回ってる。


っていうルーティーンも日常。
まぁ今日やることまとめてやっとけば明日が楽になるから…と思って頑張る。


うちの周りの住宅も停電はほぼ復旧したらしく、帰ってくる頃にはいつもどおり明るい夜だった。

人が死ぬほどの暴風雨だったのに、もういつもどおりに戻っちゃった。
もちろん元通りになったのはライフラインを復旧してくれた人々や交通機関の人々や街を掃除してくれた住民や、いろんな人間のおかげだし。
亡くなった方やその周りの人達は元通りなんかでは決してないんだとはわかっているけれど。


怖いし不便なのでもう来ないでという気持ちが半分と、
つまらない、物足りない、戻るのが早すぎるという気持ちがもう半分を占める。




結局日常じゃなければ何でもいいんだと思う。
朝起きて化粧して髪整えて電車に揺られてパソコンとにらめっこして上司に嫌な思いさせられて帰って一人で眠るっていう、何の希望も絶望もない平坦な毎日じゃなければ、多少怖かろうが困ろうが心細かろうが、変化があれば何でもいい。

じゃあ自分で選んで変化を生めばいいじゃんヨガとか料理教室とか街コンとか行けよともいつも思うけど、
自分で選ぶと、辛いことがあったときに「あぁやっぱりやめとけばよかった。慣れないことするから失敗するんだ。つらい。選択を間違いすぎて自信が持てない」ってなる。
一方で、自分で選んでないことだと、例え苦しめられたときでも「しゃーない。だって外部から持ち込まれたものだからどうしようもなかった。ダメージ少なくて済むようになんとかやり過ごそう」と比較的気楽になれる。


だから基本的に受け身。
だから自然災害は怖いけど、ちょっと歓迎。


というように、ネガティブも行き着く先は被害妄想とかではなく無気力(かっこよく言うと達観(違うか))なのかもしれない。


と、考えながら眺める充電100%のスマホと1Kを照らすシーリングライト
電気が通ってるってすばらしい。




考えることも済ませる家事の内容も、いつもとなんら変わりないチェービーその後でしたとさ。



てか記事一覧見るとチェービーチェービーうるせぇな。台風に思わずビビったしヒマだったしで書きすぎたな。



以上。おやすみなさい。