ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

チェービー半日譚

暴風のピークだった14時過ぎ頃に停電が発生。

しばらくはDSでテトリスして時間を潰してましたが、風が弱くなっても停電が復旧しなかったので散歩に出かけました。
その模様をつらつらと書きました。



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停電したまま復旧しないから不便だし退屈だったので、外から子供の声もすることだし外出してみた。

装備は、半袖Tシャツ、長いジーパン、スニーカー、髪は束ねてすっぴんに眼鏡。完全に会社の人には見せられない格好。
リュックの中には財布、通勤定期、折り畳みの傘、防災ポーチ、ペットボトルの水。

かるく腹を満たしてから18時頃出発。
マンションを出てから気付いたけど、窓閉めるのもカーテン閉めるのも忘れてた。不在がバレバレな上に無用心。
まぁ停電してるし大丈夫かなぁ…。


マンション内も停電してるみたいで、エレベーターも宅配ボックスも動いてない。
暑いせいか玄関扉を開けっぱなしの部屋もあった。

マンションを出るまでに他の住人2人に出会った。どっちも女の人。一人目は挨拶してくれた。このマンションに引っ越してきてから4年くらい経つけど住人に挨拶されたの初めてでびっくりした。
どっちも外出してどこ行くんだろう。まぁ私も同じことか。



とりあえず駅まで行ってみようと思い歩き始めると、意外と人がたくさんいる。
みんな手ぶらで部屋着みたいなヨレヨレのシャツで、買い物の行き帰りや仕事の帰りではなさそう。
外の様子を見るために歩いてるのか?


そして道には、大量のゴミや木の枝、まだ青い葉っぱ、将棋倒しになった自転車、倒れて割れた植木鉢、脚の曲がった掲示板。
花壇に植えてあるけっこう大きい木が根本から抜けていたのは驚いた。
よくこんな風にうちの窓は耐えたな…。


遊歩道みたいな道には歩けないほど葉や枝が落ちてた。あと大量のゴミ。

信号や街灯には煌々と電気が点いてたので、どうやら町全体が停電してるわけではなさそう。
星空がきれいに見えることもなさそう。


駅にも明かりが点いてたので、定期で改札を通ってみた。問題なく通過。
電車はまだ動いてないらしく、オフィス街方面のホームにスーツを着た人がたくさんいた。
仕事休みじゃなかったんだね…。


電車が動くまで待つこと30分ほど。
オフィス街方面とは逆の電車に乗る。
どこで降りようか迷ったけど、とりあえず終点まで乗って景色を見てみようと思った。

高架の上から見てもやっぱり心なしか街が暗い。
廊下の電灯が点いてるマンションもあるけど、ファミレスやコンビニも停電してる。もしくは閉店してる。吉野家は開いてて客がいっぱいいた。

車両の誘導をしてるおじさんがいたり、パチンコ屋は相変わらず照明ギラギラだったり、暗くて見えないせいもあるけど特にいつもと変わりないように思えた。

この時点で19時くらい。

もう真っ暗だし危険かな、お腹もちょっと空いてきたし…と思ったので、折り返して帰ることにする。
家に着く頃には停電直ってるといいなぁ…。


電車が動いたからか駅に出入りする客が増えてきた。
みんな電話したり自販機で飲み物を買ったりしていく。いつもと変わらず友達と笑いながら歩く人もいる。手をつないで歩く親子もいる。

あまりにもいつもどおりに見えるので、そんなに被害なかったのかな?と思い、家の最寄り駅の一つ手前で降りて歩いて帰ることにした。



大体の大きな通りに落ちていた障害物はあらかた一まとめに集められ、通行に差し支えないようになっていた。
電線が垂れ下がっているところもあったけど、黒と黄色の立入禁止テープが貼られていて通れないようになっていた。

なるべく明るい道を歩いて帰っている途中に気付いたけど、停電してるのはどうも部分的な区画だけらしい。
一本道路を挟んだ向こう側はいつもどおり明るかったし、ちょっとゴミが多めに落ちているところを除けば普段と同じ風景。

停電している区画の人達は、懐中電灯を持って歩いたり、玄関先に出て様子を伺ったり、自転車で外食しに行ったりしてる。


晩ごはんどきという理由があるとはいえ、大体の飲食店はいつもの火曜日より繁盛してると思う。
あと自転車の灯火率がやばいと思う。


大通りを離れて住宅街に入ると、もう建物の上の方のシルエットしか見えないくらいに真っ暗。
そこから明かりを持ってない住人がぬっと出てきてかなり心臓に悪い…。
やっぱり犯罪とか増えたりするんだろうか…と思った。


マンションに帰ってきてから、最上階まで登って共用廊下から景色を眺めてみた。階段だから死ぬほど汗かいた。
やっぱりこの近辺だけ電気が点いてない…。
少し歩いたところにあるスーパーはいつもどおり明るかったので、使ってる電線が違うのか、スーパーには非常用電源があるのかどっちかかな。

階段を上り降りする途中、同じマンションの住人が懐中電灯を持って玄関扉を開いてる場面を見た。
みんな一人暮らしだから心細いよね…。



帰宅すると20時くらいだった。
停電が復旧しないまま夜を過ごすことになりそうだな…と悟った。

しかも給湯器が使えないので風呂は水のみだし、ドライヤーもヘアアイロンも使えないことに気付いて絶望。く、癖毛が…

とりあえず寝るまでに髪が乾くように先に入浴。
暗いからドアのすぐ外に電池式の照明を明るさMAXにして置いておく。

シャワーの水が冷たい…
小学生時代のプールを思い出して、腕、足、ひざ、肩といったように、心臓に遠い場所から水をあてていく。
いつまで経っても冷たさに慣れないので、頭を前に倒してから思いきって髪を濡らして洗った。
営業してる美容院を探してシャンプーだけしてもらえばよかったと後悔。
あとは汚れのひどそうな部分を重点的に洗ってさっさと出た。
からだ用のウェットティッシュは備蓄してあるけど、やっぱり流水で洗いたいよね…。

バスタオルで体と髪の水分をおおかた拭き取って、髪だけ別のタオルでよく拭く。
24時間換気も動いてないことを忘れてたので、昼間に浴槽に溜めた水を抜き、浴室のドアを開けておいた。
別に断水してるわけじゃないから水は捨てても大丈夫…だよね。


そして夕食作り。
常にお弁当用に作り置きして冷凍してあるおかずや昨日の夕飯の残りなど、食料には全く困らないものの、電子レンジが使えない&冷蔵庫を開けるのが嫌なのでインスタントラーメンに決定。
ガス火でおかず解凍できるようにならなきゃな…。

昨日に作っておいた電子レンジでチンしただけの温野菜、鳥むね肉を熱湯に一時間浸けただけのサラダチキンをラーメンにのせて、鍋のまま食べた。
温野菜といってもキャベツともやしだけだったので、食後にはマルチビタミン&ミネラルのサプリメント
これで栄養価なんとかなるかなー。
この間もずっと電池式の照明つけっぱなし。何時間くらいもつんだろう。


洗い物とか室内の動線確保とかなんやかんやしてたらあっという間に22時。

Wi-Fiもない、テレビも点かない、携帯の4G通信はたかが知れてる、等々の問題でやることがない。
普段がいかに電気で成り立った生活だったかを痛感する。

テレビや携帯の音が無いから、遠くで鳴り続ける消防車のサイレンと隣室の物音しか聞こえない。

隣のおっさんが、家族なのか友達なのか電力会社なのか相手は分からないけど、電話で停電についての愚痴か文句を言ってる声がめちゃくちゃ聞こえる。
うるさい。怖い。

しかも何回も部屋を出入りしてる音も聞こえる。
なんでそんなに出入りするんだよ怖いよ…と用心のためにドアスコープから共用廊下を覗くと、真っ暗で何も見えなかった。
あぁドアスコープって外が真っ暗だと意味をなさないんだ、と新発見。
室内では明かりを点けてるから、もしかして外から中を覗いたら人の存在の有無くらいはわかっちゃうんだろうか…と怖くなったのでガムテープでドアスコープをふさいでおいた。


こういうとき男性は、特におっさんは羨ましいなと思う。
夜に外出しても女に比べれば不安は少ないし、小汚ない飲み屋だろうが一人でどこででもなんでもできる。
声は低くて大きいし、力も強いし、長く社会に揉まれてるからなのか気ぃ強いし。





とまぁ、やることがないので羨んでみた。


でもまさか、台風でこんな長時間停電になるなんて思ってもみなかった。
水道とガスが無事だったのが幸いで、すべてダメになるであろう地震はもっと大変なのか。



でも今日の経験で、大切なものがわかった。



それは「備え」。
ありがち。月並み。どこでも同じこと言ってる。
でも一番大事。


電池式の自立するライトがあったから、不安にならずに済んだし、携帯のライトを使うせいで充電を食うこともなかったし、両手で作業ができた。

電池があったから、ライトを使って暗闇を照らせた。

モバイルバッテリーがあったから、友人や家族に連絡したり、ニュースを見たりと、携帯を使い続けられた。

食料を十分に調達しておいたから、食事に困ることはなかった。


もしも水道とガスが止まったら、更にもっといろんなものが必要になるけど、「備えあれば憂いなし」だと思う。




ただ一つ、生活必需品ではないため忘れがちになるものがあることに気がついた。

それは「娯楽」。

一人暮らしで恋人も友達もいないやつにとっては、電化製品がなくなると途端にやることがなくなる。

趣味や娯楽があれば…。


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そんなことを思った半日でした。
終わり方雑!!



まぁまぁ歩いたので眠いのです。
明日の朝には停電復旧してますように。