今日社長から仕事を頼まれたので、その作業をして完了報告をしたら、マジで初めて見るレベルに穏やかで慈愛に満ちた満面の笑みで「うん、ありがとう」って言われた。
社長は比較的若いしイケメンなのでそういう笑顔はだいぶ心臓に悪かったけど、「ショボい頼まれ事をこなしただけでなんであんな笑顔だったんだ…いつも真顔で『お、ありがとー』くらいの軽い感じなのに…怖い…」って別の意味でも心臓に悪かった…。
あ、でも私の視力はだいぶ落ちてるから、ちょっと距離あったせいで笑顔に見えただけかも。
もう5ｍ先の人の表情もパッと判断できないから、もしかしたら見間違いかもしれない。
だといいな。だって怖すぎたもん…。
あと、ほんのちょっとだけときめいた。
あー今日も魔女が臭い。マジでなんのニオイだ？
徳井さんもまぁ臭めだけど、ムッと来るオッサンのあのニオイだからわかりやすいっていうか経験のあるニオイだけど、魔女のニオイはマジでわからん。
かなり酸っぱいのと、女（てかオバサン）特有の体臭と、汗や尿っぽいアンモニア臭と、それらの裏になんかいや～な屈折した謎のニオイがある。
私マジで調香師か何かが向いてるんじゃねぇのか。とにかく嗅いだことのないめっちゃくちゃ変なニオイ。
ていうか私、事務員とか営業マンとかそういうメジャーな職業じゃなくて、調香師とか時計修理とか校正の人とか、そういうちょっと変わった専門家になりたい。
でもどれも専門学校とか資格とか経験年数とかが求められるっぽい職業だから、なんかハードル高いし金かかるし、20代後半だから今からそっち方向に行く勇気もないし、何よりそこまで興味や情熱があるわけでもない。
だからといってつまんない会社員を続けるのも精神削られる…。
なんか昔からこうだな私。
小学校のときの将来の夢も、憧れというかなんとなくのイメージでパティシエとかパン屋さんとかお花屋さんとか言ってた気がするけど、別に本気でやろうと思ってたわけじゃない。
中学のときの部活が楽しかったから部活が強い高校に進学したけど、周りのレベルの高さに絶望して部活は途中で辞めたし、
友達作れる気がしない&私服めんどくさい&やりたいことがないから進学はせず、就活では一社受けただけで心が折れて進路未定のまま高校卒業しちゃったし、
給料がいい&未経験可って基準だけでバイトも就職先も選んできたし、
もともと無気力のインドア人間だから特技も趣味もなかったし…。
意思なく自我なくただ寝て起きて、渡された課題を最低限こなして、考えることをせず、努力を放棄して、嫌なことから逃げて、向かないって決めつけて、ぬるま湯に浸かっていることさえ自覚しないまま大人になっちゃって、
いざ一人で生きていかなきゃいけないってなってからようやく自分で考えることを始めたから、なんかもういろいろ手遅れって感じ。
全部が後手後手。
妄想だけは一丁前なのに具体性は皆無。
なんとなーく生きてきたツケが一気に襲いかかってきてるので、精一杯になるし、精一杯になりはするけど手先が不器用すぎるので完成度は高くないのに、理想だけは高いから完成度の高くない自分に不満を抱いてばかりで、嫌になって諦めてまた中途半端なまま宙に浮く。
そうやって歳を重ねてきたのになんら学習せず、さらに同じように歳を重ねて、心も体も周りのすべてももっと冷たく固くなっていく。
これから先の人生のうちで今が一番若いのに、一番若い今がもうすでにいろいろ手遅れだから、なんだか生きてるのが辛くなる。
そう思ってみたら、私は自分で思考を始めてまだ3年程度しか経ってないのかもしれない。
もちろん子どものときも大人になってからも自分で選択してきたことはたくさんあるけど、それはあらかじめ用意された選択肢からの選択だったり、数少ない中から消去法で選んだものだったような気がする。
私の人生が始まったのって、元彼と別れて本当に一人になったあの時かもしれない。
転職できたけど結局この体たらくだし、このままじゃだめだ、変わらなきゃ、でもどうすれば、つらい、厳しい、悲しい、私は何が嫌なんだ、私は何ができるんだ、私は何をしたいんだ、って自分と向き合って、社会人になって自由も孤独もお金も社会もわかってきて、いかに自分が今まで適当に生きてきたのかを自覚して、ようやくスタートラインに立てた。
そうやってテキトーに四半世紀を生きて染み付いた甘ったれ根性で、この選択肢だらけのだだっ広い荒野をどう歩けばいいんだろう…。
水と体力には限りがある。
選んだ方向が合っていれば人里に辿り着けるけど、間違っていれば延々と歩いたのち干からびて一人で死ぬ。間違いに気付いて後戻りするにも時すでに遅し…
って感じなんだろうなぁこれからの人生。
それとも心が疲れてるせいでそう思ってしまうだけ？
とりあえず早く辞めたいって思ってるけど、それすらも逃げなのかしら。
でも一回きりの人生なんだから、辛いのばっかりは耐えられないし、逃げてもいいじゃん…。
