ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

ね さんそわ びっ




残業続きで時間がないことに加え、内容が難しくて、最近全然勉強ができてない。

土日は現実逃避でスマホいじって一日が終わって自己嫌悪に至るという、まるで昔に戻ったみたいな気だるい毎日を見送ってる。

だからといって早起きして勉強するとか通勤電車の中でテキスト開くとかはしないんだけど。
ちゃんと努力して結果を出す人はそれをやってるんだなぁと思うとさらに自己嫌悪するけど、余計に寝不足になったり、クソ重いテキストが入ったカバンで肩が引きちぎれそうになるほうが嫌なので、なんとかスキマ時間を使う方向は避ける。



それと実家を出たい欲が湧きまくってて、でも実家にいれば一人暮らしとは桁違いの貯金ができることを惜しんで、なかなか踏ん切りがつかない。
でもでも、ふと家族のケンカを聞いたり、見たこともない変な虫が部屋のはしっこで死んでるのを見ると、やっぱ家出たいなぁーて思う。




なんか、前の会社で苦しんでるときに逆戻りしたみたいだ。

会社辞めたいけど生活や空白期間はどうなるんだとか、
実家に戻りたいけど戻りたくないとか、
友達が欲しいけど誰とも関わりたくないとか、
そういう二択でうろうろして、時間だけ無駄に使って、結局動き出したときにはみんなから何周も遅れてたりする。

みんなって誰だよ。友達もいないくせに。







勉強したことがちゃんと身に付いてる実感を得たら自己肯定感が少しは高まると知ったので、とりあえずせめて土日だけはちゃんと勉強しようと思うけど、どうしても向き合いたくなくて逃げてしまう。

むりやり机に向かっても調べ事したはずみでいつの間にかYouTube見て2時間くらい経過してるので、とにかく自己嫌悪。

机に向かっても向かわなくても、背筋が伸びない、目に光が入ってこない、肺が淀んだ感覚が消えない。



どうすればいいんだろうと動きの鈍い脳みそで経験則をかき集めるけど、どれも良いきっかけになってくれない。






でもふいに、私には最強の味方がいることを思い出す。


アイドルだ。彼らが言ってた。
「自分自身を愛するために僕たちを利用して」と。


人より愛されて、人より苦労して、人より知ってる彼らが言うことは、不思議とストンと心におさまって留まる。

そして自分でも「彼らを好きな自分は誇れる」ということに気付く。



彼らに自分を誇ろう、彼らを好きな自分を自分に誇ろう。そう思える。


楽曲も作って、日々のスケジュールをこなす、絶対多忙なはずの彼らは、日々新しいことを身に付けてる。
人を助けたいと専門的な勉強をしてるメンバーもいる。



その人のことを考えると、まぶたがしっかりと開いて目に光が入ってくるのがはっきりわかる。
いつもは疲労で重たい体がスッと伸びるのを感じる。



彼らが言うんだから間違いない。
彼らもやってるんだから私だってやれる。
そう思える。前向きになれる。酸素を吸える。



彼らの楽曲を何回も何回も繰り返し聞いて、彼らのバラエティー動画を何回も見て、笑顔を見て、苦しみを少しだけ感じ取って、私も頑張ろうと思える。






アイドルってすごい…。

彼らを知ってまだ一年もたってないのに、こんなにあっという間に人生の支えになるなんて…。

少し前までは「画面の向こうにしかいない偶像を好きになっても虚しくなるだけじゃん」とさえ思ってたけど、それは違うんだなってわかった。

彼らからは学ばされてばっかりだなぁ。
歴史、愛、思いやり、努力、苦悩、希望…。




こんなに人生の一部になるなんて…思いもしなかった。



彼らに顔向けできないとか、あの人が頑張ってるんだから私も頑張ろうとか、あの人たちのファンとして恥ずかしくないようにとか、
全くそんな他人目線の意思じゃなくて、純粋に「私も私が目指すことを達成しなきゃ」みたいにしっかりと地を踏みしめた考え方をできた。
ごく自然に、なんの背伸びもなく。




すごいなぁ…。
すごい人たちだよなぁ…。
死ぬほど辛くて死ぬほど働いて死ぬほど人の希望を担ってきた人間は、全員あんなふうになれるんだろうか…。