●偶像愛
ある洋楽で、私の好きなアイドルグループの一人がフィーチャリングしてる爽やかな印象の愛の曲がある。
シンガーのパートナーのことを歌った曲なんだけど、まぁ愛に溢れてて眩しくて甘い。
そんなメロディの中にアイドルが入ってきてこちらも流れるように愛を歌うのだけど、このアイドルは私の知ってる限りでは、中学生のときにしか恋愛経験がない。
まぁ別に歌詞なんか経験してないことでも多少は書けるだろうし、報道されてないだけで実際は恋愛しまくりなのかもしれないけど、もしかしたらその淡い記憶とファンへの愛情だけで書いてるのかもしれないその歌詞に、なんか猛烈に寂しくなってしまった。
同じグループの他の人の歌でも、自分とファンのことくらいしか出てこない。
愛だの恋だのに関連する曲はあるけど、やっぱり歌詞とか曲の雰囲気からして、愛にどっぷり入れ込んだことはないんだと思う。
グループのみんなに、早く愛する人ができてほしい。
美しくて強くてまっすぐな信頼できて安心できる人を見つけて、いままでの苦労が報われたともう一度思ってほしい。
そしてまた違った愛の曲を聞かせてほしい。
幸せになってほしい。
心からこんなに愛せる、しかも慈愛みたいな愛を抱ける人間は初めてかもしれない。
今までは独占したいとか私だけが好きでいればいいとか他の人の愛には負けないぞとか、そういう執着みたいな競争心みたいな独占欲みたいな可愛さ余って憎さ100倍みたいな気持ちになる愛ばっかりだったけど、
この人たちにはマジで幸せになってほしい。
でも実際に熱愛報道とか出ちゃったら、やっぱちょっとショックだったりするんだろうな…。
●ゲームリザルト
死ぬとき、それまでの人生で出会ったいろんな物事の回数が見えたらおもしろいのに。
友達の総数とか。
髪の毛に巻き込んだユスリカの数とか。
一回しか着なかった服の数とか。
人とぶつかりそうになった回数とか。
発言した「ぽ」の回数とか。
口の中に湧いた細菌の数とか。
寝てる間に体内に入り込んだ虫の数とか。
渡った川の数と、川を渡った回数とか。
だから何ってかんじだけど。
●ひとりぐらし
いい物件を見つけた。
家賃も安くて、駅近で、スーパーも多くて、静かで、ちょっと狭いけど、めちゃくちゃいい感じの部屋。
不動産屋の担当さんもいい人で、値引きとか家賃交渉とか頑張ってくれそうな人。
でもなんか、一人暮らし再開するのを渋ってしまう。
理由はたぶんいろいろある。
実家だとめっちゃ貯金できるとか、
家事しなくていいとか、
会社からもそんな遠くないしとか、
どうせ週5の日中は不在だから実家でもいいかとか、
また孤独で狂いそうになったら怖いとか。
でもこの家で冬を越したくない。
変な虫が部屋や風呂や庭に出現するのも嫌。
外泊やオシャレに冷やかしが付くのも嫌。
自分の思い通りにならない生活が嫌。
どちらも同じくらい重要で譲れない要素で、私にはどっちも選べない。
ただ、将来は不労所得を作ってセミリタイアするという野望があるので、それを考えると実家で金貯めるのが最優先事項だ。
でもでもでもでも…。