ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

FRIDAYtoSUNDAY



なんかタイトルくそ寒いな。
Today's meみたいでちょっとクスっとくるんだけど。
20代前半のときはぺこりゅう好きだったなぁ。




金曜日。

入社から約半年にしてやっと仕事というか私の焦りが常態的に落ち着いてきて、やんなきゃいけないことあるけど急ぎではない、でもやらなきゃ暇だし、でも頭がぼんやりして集中できないし、みたいな状態になってて、鬱蒼とした気分で仕事がただ早く終わることだけを願ってた。

昼休みには同僚の親戚の生まれたばかりの赤ちゃんを見せつけられてカワイイというセリフを強要され、この前やり合った男性社員とぎこちない会話を交わし、その男性社員に悩んでる部下の子に少し親切にした。

帰り道、以前より人通りが増えた駅や、手を繋いで歩くスーツ姿のカップルを見て、急に「おいしいものが食べたい。彼氏が欲しい。どこか遠くに行きたい。」と無性に思った。

夜、重たいまぶたをひんむいて連休のホテルの予約をした。
ほんとは少し遠くの山辺の温泉にでも行こうと思ったけど、準備とか虫とかカップルやファミリーの中に一人でいることによる居心地の悪さが嫌なので、露天風呂の大浴場がある近場のビジネスホテルにした。

髪がプリン過ぎたので美容院の予約もして、見ようと思ってた映画のチケットも買った。

とにかく家にいたらダメになると思って、特に連休なんかマジで絶対病むと思って、予定を埋めることに必死だった。




土曜日。

おばあちゃんがデイサービスの日なので、静かな休日は土曜日しかない。
ので死んだようにスマホをいじって一日を終えた。

まず家自体が隙間だらけのボロすぎる半世紀以上前の木造建築なので、二階にもなると外気と同じか、通風が悪いぶん外より暑い。
だからエアコンつけないと集中できないから勉強もできないし、エアコンつけても部屋が広い&外気とすぐ同じ温度になろうとするから効率悪いし、窓の数とか壁に打ち付けた家具のせいで自由きかない間取りだからいい感じに家具配置できなくてゲームもしづらいし、シャンプーの種類や自分の小物の置き場やベッドから遠いトイレが地味にしんどくて、なんかこの家にいるとやる気が吸いとられる…。

無職のときはそんなこと大した悩みじゃなかったような気がするのに…。
やっぱり仕事による時間の無さが諸悪の根源なのかな…。
お金のための仕事のせいで時間がなくなったことによるイライラを解消するために一人暮らしするのって本末転倒だよな…。
最初からバイトでほどほどに働いて実家暮らしにすれば、時間もできて一人暮らしと同じくらいの貯金くらいできるかな…無理かな…。
保険料と税金が高いから無理だな…世間体も悪いし…「普通」に戻ってこれなくなるし…。
世間体とか社会人のレールほど面倒なものはないし、それほど怖いものもないんだよな…。




日曜日。

朝から映画を見に行った。
当時は好評だったらしい昔の映画なんだけど、CGや撮影技術が発達した今となってはおもちゃにしか見えなかった。
変な間が多すぎたし意味わかんないラストだったし、3時間弱あったけど1時間くらいで回収できそうな内容の薄さだった。
こんなんに1500円と交通費を払ったのか…やんなっちゃうな…。
しかも隣の人から一席空けてチケットとったのにその一席に男性が座って、距離近くて落ち着かないし体臭がちょっとクサイしでストレスだった。


そのあとは高くて量の少ないランチを食べようと思って列に並んでたら、お一人客が圧倒的に多い店なのに幼児連れの夫婦がやってきて、私の真後ろでギャワギャワぐずる幼児に対して甲高い声の母親が赤ちゃん言葉であやしててマジでイライラした。

そいつらが近くに来ないようにいい感じの席を確保してしばらく静かにランチを楽しんでたのだけど、少しして隣の席に恋愛の話しかしないギャル二人組がやってきて、一年半の記念日に彼氏と別れた女友達の話が嫌でも耳に入ってきた。
勘弁してよ…と思いながら逃げるように店から退散。

大きい本屋に立ち寄って、何十分かだけ立ち読みして、調子を少し整えて美容院へ。

担当がまさかのノーマスクのビッグマウス男で最悪だった。
・お客さんブルベですね!→ゴールドのアクセサリー付けるならイエベですね!
・軽く内巻きにセットしますね!→撮影用にがっつり巻かせてください!
ヘッドスパ超得意なんで固い頭皮もほぐしますよ!→お客さん固くてほぐれないタイプですね~

などなど。
やたらと自分のことを語るのがお好きなようだった。
どこかの美容院の本部で店長の教育長やってたとか、近所に自分が開く美容院ができるから来てとか(でもこの店の系列だから独立するわけではない)、現場が好きだから経営<接客だとか(にしては自分語りしすぎ)、後輩の女子には人気あるとか…

まず初めましての直後が「もともと会社のほうでウン十人の指導やってたんですけどぉ、現場が好きだから会社辞めてここに転がり込ませてもらいましたwww」とか別に誰も聞いてねーよみたいなことをペラペラ語り始めて、あーなんか質問してないのにホームページに載ってる会社概要とか創立者の歴史を面接の冒頭で機械的に話し始める面接官を思い出すなぁーって感じだった。
その会社判断ルールにならうのなら、この美容師は即アウトです。

しかも「美容師は髪のことだけじゃなくて色の相関とか骨格のことまでトータルで知ってなきゃいけない」みたいなご高説を垂れてらっしゃったけど、まじでイエベブルベのくだりは笑わせてもらった。
初見でブルベですね!って言われたけど、そりゃ化粧で顔白くなるし今日の私の服装がネイビーだったからでしょ?
そのあとに「えー私めっちゃ肌黄色いし黒髪似合わないんでイエベだと思ってましたー」って言ったらスマホ取り出して「タイプ判断できる診断テストがあるんですよ~」とか言ってアクセサリーのくだりをぶっこんできて、ゴールドつけますって言ったらその一問だけで「じゃあイエベですね!」って言ってた。
いや他にも何問か質問あるのにそれだけで判断すんなや。
しかもイエベブルベ診断サイトなんてタイプ気にするほぼ全員が通る道やし、パッと見だけでは判断できないから診断でウン万とるアドバイザーもいるわけで、明るい照明の下で出会って数分も経ってない化粧オバケを簡単に判断できるわけがないんよね。
そのくらいの知識ならスマホ見て5秒で身に付けられるわ。教育長が笑わせんな。

しかもめっちゃシャンプー上手自慢をしてきたけど、顔にのせてるタオルに何回も手が当たって何回もずれたし、今までは付いたこともないほっぺの真ん中にカラー材ついてたし、仰向けになってる私の肩に腰だかお腹だかを当てて体勢固定されてらっしゃったから糞不快だったし、首に巻いたタオルの留め具とるときに乳にぐいぐい圧かけてきたし、堂々とヘッドスパ得意発言してたのに「固いのは体質ですね~」とか言って事故回避したり、なんかもう言うこと言うことカッコ悪すぎて笑けた。

最初にオフィス仕事ですって言ったのに「このカラーは太陽光の下では透け感が出てキレイですよ~」って言われたから、いやオフィスの蛍光灯の下で透け感出るように仕上げろよって思ったし、
ここ最近に前髪作るのやめてワンレンにしたんですって言ったのに仕上げのセットではガッツリ前髪下ろされたし、なんなら分け目もいつもと逆やし、
お邪魔してる店内でひたすら自分が開く店の宣伝をしてきた、ただのビッグマウスビッグファットビッグフェイスなショボ野郎だった。

話しながら作業できない人のようで、スマホの画面を見たまま同じ箇所にドライヤー当て続けられたり、コテに髪の毛挟まれたまま「えーっと」とか言って記憶を探り始めたときは私の髪の死を覚悟したわ。

ノーマスクといい髪のことといい、なんで私はそのときに文句言えないんだろう。
自分の命と自分の女の命に関わるかもしれないことなのに。
何がお人好しだよ。死ねよ。


私を自己嫌悪に陥らせる人は嫌い。
だからその美容師も大嫌い。
さっさと家賃払えなくなって都会の美容院から出ていけ。





そのあとは今朝に依頼した物件の内見へ。
当日に申し込んで当日に内見できると思ってなかったので、美容院くさい髪で密室に二人きりになるのが本当に嫌だった。
なんで美容院ってアホな女の香水みたいな匂いのやつしかないの?無香料の薬剤ないの?

実は先月に違う不動産屋にお願いして一回見に行った物件だったけど、その不動産屋の仲介手数料がバカ高かったので、物件もう一回見に行きがてら違う不動産屋の仲介手数料を出してもらった。
そしたら。
なんと5万くらい違った。
マジでセカンドオピニオン大事。

早く家出たいし、他にいい物件が無さすぎるので、とりあえず入居申込だけしてしまった。
とんとん拍子に一人暮らしへの歩を進めていくことになり、なんかめちゃくちゃマリッジブルーというかマタニティブルーというか、望んでたはずなのに不安で怖い、これでいいのだろうかって気分になった。
まだ契約はしてないからキャンセルできるだろうけど、間違いなく不動産屋の心証が悪くなるだろうし、せっかく安い仲介手数料でやってくれる店を見つけたので逃すともったいない…からキャンセルもしにくいな…。








なんか…今日はいろんな他人に振り回されてしんどかった…。

無職期間を経てからのマシな会社に入ってメンタル回復できたと思ってたのに、なんかやっぱ私ってこういう人間なんだよなって痛いほど理解した。



明日仕事なのに…もう一時になっちゃう…寝なきゃ…また明日から五連続で退屈な日常か…やんなっちゃうな…。

やんなっちゃうなが変換予測で出てくる悲しさよ…。