ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

せんちめんたる

頻繁に帰っている実家に帰って夕飯をご馳走になってきた。
相変わらず目を合わせられなかったけど、家族もたまに会うならいい存在だと思えるようになったあたり、私も年取った。


還暦過ぎて趣味に大金をはたく父、
還暦に向かう同じく趣味に金をはたく母、
いい歳して一人立ちしない・家事もしない・話す内容が幼稚な、でも唯一涙が出るまで爆笑できる話をできる姉、
思い通りにならないから構ってほしくて拗ねて距離をとる祖母、
夜の駅の階段を上る速さを競う大人たち、
白いクリスマスツリーの足元に置かれた偽物のプレゼントの山、
それを見てさみしい気持ちでマフラーに鼻をうずめる私、
男がひっかからないアプリ、
気が付いたときには12時を回る時計、

いろんなものが優しく寂しくいきいきとして見えて、自分だけが無色な感覚がして、そのへんに落ちて忘れられたポラロイド写真の一枚になった気分。



ポエムっぽい言い方したいわけじゃないのに、なんかそうなっちゃうなー。



物事の悲しさが強く見えるようになったのはいつからだったか。

今日も楽で幸せで退屈な自分の部屋へと直帰する。






おやすみなさい。