●上司の越境
無宗教の私でさえ普段は神仏のように思ってる上司の優しさや能力が、ときにうざったく感じることがある。
急を要する仕事Aをしてるとき、そんなに急ぐ必要もないけど私が担当しなきゃいけない仕事Bが舞い込んできた。
まぁBも早めにできるに越したことはないのだけど、私は期限厳守のAを終わらせた後にBにとりかかろうと思ったので、その旨を上司に伝えてAを進めていた。
でも上司はBも気がかりだったらしく、私がやるはずだったBの最初の手順を上司が始めてしまった。
そうすると他の社員からのレスポンスが発生するので、結局は私が対応しないといけないことになってしまう。
上司もBの最初の手順をするためにわざわざ時間を割いて調査までしたらしく、私が以前調査したことだから二倍の時間と二倍以上の人件費をかけたことになる。
Aの納期の来週まで待ってくれればよかったものを、なんでそんなに急ぐのか…。
たぶん私が「Aに時間がかかるのでBはあとでやります!」みたいな多忙感を出してしまったから、上司なりの「私でできる分はやってあげよう」みたいな優しさだったのかもしれないし、
「片手間にやれることをなんでやらないんだろう」と思われてさっさと済まされたのかもしれないし、
上司も上司で私しかできない仕事があるのが嫌もしくは私だけに任せるのが不安だから、自分も知っておこうと思っての行動だったのか…。
何にしても今回の要因は「上司が優しすぎること」「私の能力が全然及ばないこと」だと考えられるので、総合して考えると「私がデキないから上司が気を遣って又は自分がやったほうが早いと思って自分の時間を割いた」説がわりと有力なんだよな…。
自分の不出来さの自覚と上司の私への評価が二重にのしかかってきて、なんだか普通にミスするよりも心の深層にダメージくらう…。
もちろん上司は神仏のように慈愛あふれる人なので、「忙しそうだから私ができるところをやってあげよう」という理由が真実な気もするけど…。
Bの仕事はこの会社に未経験入社していまだに大した仕事をできていない私が、唯一経験のあることだったのにそれまで取られてしまって、ゴミみたいな自尊心がグラグラ揺れているという側面もあると思う。
どちらにしても私がこんな屁みたいな能力とプライドしか持ち合わせていないことによるちょっとした不幸の一端でしかないエピソードだと思う。
でも来月にはすっかり忘れているであろう些細だけど行き過ぎた上司の優しさを、私は素直に受け入れる人間ではまだないのかもしれない。
がっかりだよ。相変わらず。
●つまらない年下
アプリの彼。
私は会話を広げるためにけっこう自分から話を広げたり質問することが多いんだけど、
流れでおもしろい設備のあるラブホの話になって一段落ついたあと、こっちからわざわざ新しい話題出して会話を継続させてあげるのがなんがアホらしくなったので、とりあえず向こうからメッセージがくるまで放置してみた。
最後のやりとりからぴったり一週間後、きた返事がこれ。
「僕もおもしろいホテル見つけましたよ!○○ってところです!」
え、まだラブホの話してたの?
って思ってなんか引いた。
会ったこともない女にラブホの話をし続けるモラルの低さと、会話の引き出しの少なさと、私の方が年上だからって全力で年下発揮してる雰囲気と、なんか全体的に童貞っぽい空気感が急に押し寄せてきて、なんかうへぇってなった。
私だって人より経験少ないこじらせセカンド処女だし、自分のおつむがいかに弱いか、しょうもない矜持しか持ち合わせていないのか、すぐ決めつけて人を見下すことが得意か、なんてことは重々承知してる。
けど。
うへぇってなった事実を見過ごす権利まではなくしてないよな?な?
とりあえずは返信してみるけど、なんかもう無理だろうなぁ。
これがイケメンだったら考え直すけど。