ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい


旅行に行ってきた。


景色が変わるのは気晴らしになって良かったけど、やっぱりたまにしか会わない人とずっと一緒にいて同じ空間で眠るのって、めちゃくちゃ疲れる。

しかも彼氏みたいに遠慮なくワガママを言えたりするような相手でもなかったので、別に興味ないことまで「あ、いいねー」って性格的に言わざるを得なかった。

現地はまぁまぁ楽しかったけど、施設のスタッフの手際は悪いし、食事はバリバリ冷凍の安物で全く美味しくなかったし、友達が変なとこで節約したがって結局めちゃくちゃ体力を消耗することになったし、そのせいで時間がなくなって全然遊べなかったし…。

環境が変わった緊張のせいか、微妙なミスマッチ感のストレスのせいか、お腹の調子が良くなくて膨張感がすごくて気持ち悪かった。
お腹が空いたのに食事を目の前にすると満腹になって、頑張って食べようとすると間髪入れず吐きそうになった。
吐きそうになった瞬間も笑顔で会話を継続しなきゃいけないと思って、余計に苦しくなって、吐き気を我慢するのに必死で結局会話が上の空みたいになった。




その子のことは好きだったけど、なんかだんだん苦手になってきたかも。
その子のことが苦手になってきたのか、その子に対して固着してしまった自分のキャラが苦手になってきたのかは分からない。

その子にいろいろ企画してもらったり手配してもらってる手前、文句を言ったり手を加えることは気が引けるので、多少不満があってもそのとおりにしてる。
ので、もちろん私が好きではないプランにまで沿うことになる。

そこで意見を出したり反対をすればいいんだけど、嫌われたくない面倒なやつだと思われたくないという意識が働いて、私が私自身を都合よく扱われる友達に仕立てあげる。



とにかくその子とはあんまり旅行に行かないようにしようと思った。
ていうか友達がいなさすぎて、その子と行かなくなったら旅行になんて行くことなくなるだろうな。

まぁいいか。
荷物めんどくさいし便秘つらいし家のほうが好きだし。




とにかく心身ともにめちゃくちゃ疲れて、帰ってきたあとの丸二日間はマジで何もできなかった。

体が動かせないだけならまだしも、なぜか死ぬほど絶望してとにかく消えたくなった。


勉強しなきゃ、運動しなきゃ、就職しなきゃ、何で私はこんなにも行動できないんだ、社長面接までいった会社が不採用になったしやっぱり私は自分が良いと思ったことにとことん報われない、元彼にもう一回愛してほしい、このまま無職期間が長くなってどこからも不要とされ続けたらどうしよう、20代も後半になってバイトなんてカッコ悪い、結婚しなきゃ、子供産む気はないって親にどうやって伝えよう、働くのが怖い、資格の勉強に意味なんてない、私を採用しない奴の目は節穴だ、なんで生きてるんだろう、いつまで生きていれば幸せな日々が訪れるんだろう、私にはどんなクソみたいな将来が待っているんだろう、大学くらい出ておけばよかった、死ぬのって怖いのかな、一人暮らしを再開したいけどまた苦しくなるだろうな、お金があればなんとでもなるのに、スキルもセンスも興味もない私がお金を稼ぐには誰かの下で働くしかないのかな、これからもずっと働いて苦しんで年を取るだけの人生なんだろうな、こんなこと考えてばっかりで行動しないから辛くなるんだろうな、でも考えずに生きてきたから今にシワ寄せがきて辛くなってるのにな、ずっと考えずに生きていければ辛くなかったのかな、もう何もわからない、何でもいい、どうでもいい、どうでもよくない、幸せになりたい、愛されたい、必要とされたい、尊敬されたい、きれいになりたい、自分を嫌いになりたくない。


とにかく死にたくて仕方なかった。

勉強する意欲も起きないので勉強は放置して、ゲームしようと思っても箱にしまったままだから出すのがめんどくさくてゲームも放置して、結局スマホいじってたら一日が終わる。

人が作った飯を食べて、人が掃除した風呂に入って、人が鬱陶しくて、逃げて一人暮らしを再開したくなって、でも一人になったらまた絶望の日々が待ち受けてるかと思うと怖くて、でも一人暮らしをするにも金が必要で、金を得るには働かなきゃいけなくて、働くのが怖くて、働くためには努力したり勉強したりしなきゃいけなくて、でもそんな意欲は出ない。



人が嫌い。会社が嫌い。世間が嫌い。
人が好き。愛されたい。愛したい。許したい。



何をしても辛くなるのが怖い。

一人暮らしをしてもやめても、
彼氏と続いても別れても、
会社を辞めても辞めなくても、
家族を受け入れても突き放しても、
ゆっくりしてもしなくても、

結局はすべて辛くなる。無駄になる。失くしてしまう。



這い上がるためのきっかけすら分からない。
分かってはいても、それが自分にできることなのか、自分にやる気があるのかが分からない。


すべての負の面を見つめすぎて、考えすぎる。真実ではないことまで頭で捏造して。


失敗が怖い。
自分が自分を責めなければいけなくなる状況が怖い。
自分を見てる他人の無関心な瞳が怖い。
一人が怖い。
すべてが怖い。





解決策は知ってる。
いろんな人のいろんな意見を知った。
でもそれが私にできるかどうかはまた別問題。


変な時間にお腹が空いて気持ち悪い。
満腹になるまで食べたのに、5分もすればまた食べたくなる。
でも、何が食べたいのかは分からない。







すべてが解決するなんて思ってないけど、元彼とやり直せたら少しはましになるかもしれない。

でももし元彼がフリーじゃなかったり、仕事で成功していきいきしてたり、私の事を蔑んだ目で見るようなことになれば、さらに深くまで落ちて戻って来られないかもしれない。

万が一ヨリを戻せたとしても、また相手の嫌なところが目についてうんざりして、自分が歴史を繰り返している醜態に落ち込むかもしれない。

確実にそのどちらかになるのが見えてるので、やり直したくてもできない。
だからといって新しい人を見つけられそうにもない。人が怖いし無職だしやる気がないから。




死ぬ勇気もない、這い上がる気力もない、少しずつ悪化していく状況をなんとか支えようとして、でも体力もないから支えられなくて、自己嫌悪に陥って、ずっと深くて真っ暗な奥底で助けてほしいと期待を抱きながら死ぬのを待っている。

当然だけど期待は裏切られるものだから、期待が叶わなかった絶望をずっと抱き続けて、やっぱり一人惨めに死ぬんだ。
期待と絶望の反発力で心臓が弾け飛べばいいのに。






とか。
ずっと考えたり考えなかったりしてる。

スマホの小さな画面で見るアイドルの美しい顔だけが私の唯一の慰めで、メンバー同士の楽しそうな会話が私の唯一の希望。

推しってほどでもないけど、こういう存在があれば少しは救われた気持ちになるんだなって実感した。

この人たちのために生きようとかじゃないけど、少しでも光があるように見えて、心底感謝する。

と同時に、自分にはとても届かない存在に対して親近感や愛着を持つなんて余計に惨めになるとも思う。



幸せまで屈折させる心の在り方を正してくれる人が現れることを望んでいるけど、望みは叶えられないのが通常。







私はいつ死ねるんだろうか。