ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

ムリダー転職記


就職しました。






●一日目

朝めっちゃ眠い!!!!!!!!無理!!!!!!!!
思ったより暑い!!!!!!!!無理!!!!!!!!
電車人多すぎ!!!!!!!!コロナ!!!!!!!!
やること多すぎ!!!!!!!!脳死!!!!!!!!
仕事難しすぎ!!!!!!!!爆死!!!!!!!!
人との距離感わからなすぎ!!!!!!!!元々!!!!!!!!


会社が思ったより遠くてびっくりなんだけど。
面接のときはもっと近かったんだけど。
めっちゃ人多いから近日の感染者数も頷けるんだけど。

ていうかお昼は節約のためにお弁当にしたいのに、オフィス内でお弁当食べてる人がいないよ…。
たまたま見てなかっただけかもしれないけどさ…。
こんな些細なことが思い通りにならないだけでも嫌になる…。

心身ともにクタクタになったからごはん食べて即寝る。22:30くらい。




あああ養われたい!!!!!!!!
働きたくない!!!!!!!!






●二日目

なんか普通に辞めようと思った。無理だわ。
ごみ捨てや掃除やお茶汲みや社員のマグカップの洗い物まで全部私。
他の人は手伝おうともしない。当番制なんて思いつきもしないみたいな顔してる。

仕事もまったくもって非効率、非合理的、非建設的。
誰に聞いても誰もわからない業務を代々の中途採用社員がやってきたらしい。
その人たちは長くても一年で辞めてるそうで、私の前任の人(この業務の経験がある人)もろくに引き継ぎが無いことが理由で試用期間で辞めたらしい。

私はまったく業務の知識もなければ業種の知識すらもないので、「この書類は二部あって当たり前だから」とか当然みたいに言われてドン引きした。

専門の知識だからまったくの初心者なのに、誰に聞いても「私は知らないからやっといて」「それを調べるのがあなたの仕事」「どこかに書いてるでしょ」と言って全く協力すらしようとしない。
「業務が複雑すぎて支障が出そうなんですが、どなたか少し協力いただけないですか」とヘルプを出してみても「それはできないです」とのお答えだった。
心がポキッと折れた音がした。

帰宅してからギリギリの時間まで悩んで悩んで、うろ覚えのインフォメール宛に、ばっくれますので私の私物は処分してください給料はこの口座に振り込んでください○○業務の引き継ぎをお願いしますありがとうございましたってメールした。
明日はケータイを機内モードにして過ごそう。

二日目にも関わらず残業してクタクタになって帰ってきて夜ご飯もちょっとしか食べられなかったし、「風呂入ってご飯食べ終わったらもう22時だあと寝るまで一時間しかねぇよなんだこりゃ」とゾンビみたいに歩くことしかできなかったけど、メールを送った後からどんどんお腹が減ってきたし天使みたいに飛べそうなくらい体が軽く感じた。現金。

夜にはさっそく、何かの仕事をバックレた夢を見た。
夢の中では勤務中に辞めますメールして帰って、そのあと同僚?みたいな人に「みんな怒ってるし探してるよ。あなたの幼稚園のときの同級生の親とかが慰謝料請求するって激怒してる」って言われてる夢。
なんで幼稚園のときの人まで絡んでくるのか今思うと謎だけど、夢の中でそれを聞いた私は死んだ魚の目をして黙ってそれを聞いて、罪悪感だか責任感だかを感じて当日か翌日かに職場に戻った。
直接怒鳴ってくる人はいなかったけど、みんなやっぱり腫れ物みたいに避けたり冷たい視線を投げかけたりして、のろのろと仕事する私を扱いにくそうに疎ましそうにしていた。
そんな中、50代くらいの太った丸メガネの電車の車掌みたいな格好をしたおじさんに「よかった。戻ってきてくれてよかった。」と目を合わせず去り際に言われた。
優しい言葉をかけてくれた人は初めてで、しかも面と向かってではなくサラッと労ってくれたのが嬉しくて、この間違った行動を否定も肯定もせずただ受け止めてくれる人がいたということに対して心がほぐれて、そのとき初めて「私はみんなに迷惑をかけたんだ。なんて短絡的で自分勝手だったんだろう」と反省した。
そう思うと泣けてきて、嗚咽していたときに目が覚めた。
夢だという自覚があるのにあの男の人の優しさにしばらく涙がとまらず、ボロボロと涙がこぼれるぬくい感覚を久しぶりに味わった。

でも現実では戻るなんてことはしない。
迷惑かけるだろうし、保険加入してるかもしれないから記録残っちゃうかもだし、ハロワに再就職の申請したのにとか、また転職活動しなきゃとか、逃げ癖がつくとか、非常識だとか、なんかいろいろ考えたけど、なんかもうどうでもいいわ。

知らない。夜更かししてゲームがしたい。朝日が真上に登るまで眠りたい。働きたくない。
正社員でばっくれるとか正常じゃないよなーって思うけど、もう居続けることのメリットがわからない。

普通の人間からの転落だ。
いつからこんなにクズになったんだろう。
私この先どうやって生きていけばいいんだろう。



まぁいいか。今だけはどうでも。

てか家族になんて言おう。





●三日目

ばっくれ当日。

昨日の夜のうちにメールを送ったけど、電話もメールもまったく来ない。
ホッとしつつも退職の意思が伝わってるか逆に不安になったので、会社ホームページの問い合わせフォームから同じ文面を送っておいた。

とりあえず今後の流れをネット検索しまくったりハロワに電話したりしておいた。
会社に書いてもらう書類があるけど、書いてくれるかわかんないよなーと思いながら郵送した。

父と母にばっくれたことを言ったら驚いてたけど仕方ないねーって言ってた。
このゆるさに何度も苛立たされたり救われたりするなぁ。
おばあちゃんは私が就職したことなんてすっかり忘れて、昼前に起きてきた私に対していつもどおり「あぁおはよう」って言ってた。
正直一番説明しにくい人だったから助かった。

体が軽い。
もう会社に所属すること自体が私には無理なのかもしれない。
父の友達に副業でかなり稼いでる人がいるらしいので、ちょこちょこ情報を聞いてみようと思った。

私もうバイトでいいかなぁ。
なんかもう職歴とか婚活とか世間体のために正社員で立派に働くことがしんどくなってきた。

ていうか正社員でもバイトでも同じかなぁ。
他人がいる空間で他人に気を使いながら他人と仕事することが嫌なんだもんなぁ。
仕事内容に対しても何のやりがいも面白味も感じないし。
人生は何がなんでも辛いし。






退職しました。