ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

気付き



●凡人

やほーにゅーすだか何かに、虹彩大山(株)のマスク事業についての記事が載っていた。

主は生活用品全般を取り扱う企業で、私もかなりお世話になってるし信頼してる企業なんだけど、このブッコロナに際して高機能マスクを充実させたところなかなかのヒットだったらしく。

インタビューされてた企画の女性がいたんだけど、その人は部長か何かの役職がついてるにもかかわらず、自分から進んでアイデアを出して商品発売にこぎつけてるらしい。
その女性だけか部署全体なのかわからないけど、これから発売するかもしれない商品のネタを50~60は持っているとのこと。



ここを見て思ったのが「なんでそんなにアイデア湧くねん」だったのだけど、それと同時に、アイデアマンと凡人(自分)のれっきとした差を自覚してしまった。

もちろん私には商品開発の知識もなければ経験もないし、大学も出てなければ今に至っては無職だし、商品の企画だって誰にでもできる仕事なわけじゃないし。


でもなんか、小さな世界しか経験してないくせに立派ぶって自分でも気付かないうちに自分より弱い(と誤解している)ものにマウントとって、学生でも余裕でとれる資格の3級程度を何ヵ月もかけて勉強して、毎日をつらいつらいと思いながら生きてる私がいかにクソしょーもない凡人であるかをまざまざと見せつけられてしまったように感じた。


悔しいとか羨ましいとも思ったけど、それよりも「私は根っから"こっち側"だったんだなぁ」と思う気持ちのほうがしっくりきた。


結論を出さずとも、常々わかってたんだな。
私は企業の社長や部長になれる人間じゃないし、フリーランスなんか多分もっと無理だし、いろんなことに興味があるから勉強したいことがたくさんあると思ってたけど、本当は就職先や将来の夢なんていう幻想を見つけたいから広く浅く勉強しようと思ってるだけ。しかも手遅れ感があるし。

勉強や仕事を続けるうちにできることが増えて、もっと深めたいと思う興味ができて、そうやっていくうちに将来の夢なんかがついてくると信じてはいるものの、それを懐疑的な目で見てる自分もすぐ近くで隠れてこちらの様子を伺ってる。


結局、考えたり行動することは面倒だし怖いしわからないから、それらから遠いところでぼんやりなんとなく生きるほうが楽チンじゃん、と思う自分が自分たちから強く支持され続けてるんだ。
これが凡人たる所以。

はたしてこれは逃げなのか。
自分に能力がないことを悟っているからこその賢い方向転換なのか。
これ以上自分を傷付けないための防衛本能なのか。

わからないけど、自分が凡人だと認めたことに対して心地よく感じたことは間違いない。
若干の落胆もあったけれど。

大儲けしてる企業の社長や、投資で成功してる専業投資家や、好きなことを仕事にしてるメディア上の人や、新婚のフリーターの友達や、道端でお昼寝してる野良猫や、干からびて死んでるミミズが、どうしても羨ましくなるけど私はそれらにはなれないだろうなぁ。
野良猫にはちょっと近い状態かもしれないけど…。




だからといって、「仕事で無理はしない」「フリーターでゆるく生きる」「低収入でも生きられる」みたいな価値観へ安易に振り切ることもできない。
将来とか世間体とか自分の満足感とかへの不安が拭いきれないから。



まぁなんにせよ結局はいつもの白黒つけられない状態に落ち着くので、いったんは「立派にはなれないものの、ちょこっとは頑張ってる凡人」くらいの位置付けでファジーに生きていければいいかなぁ。
なんも解決してないけど。
でももともとそんな簡単に解決することじゃないだろうしね。



HSPはキラキラした人とキラキラしてない自分を比較して落ち込みやすい傾向があるらしい(当たってる)けど、落ち込んでもなんとなく流せるまでの時間が短くなってきてる気がする。

それだけは一歩前進かな。

そして二歩目は目前の3級取得。
クソみたいに小さくてショボくて二度と会わないオッサンに小馬鹿にされたものだけど、私の小さな前進であることには違いない。

ちゃんと勉強して、気楽に頑張ろう。







スマホの無い日々

ある日、家のWi-Fiが完全に繋がらなくなった。

スマホの4G通信でできることは電話やSNSやウェブ検索くらいで、格安スマホの最低料金契約だから使えるギガ数も少なくて動画も音楽も漫画も楽しめない。

2~3日でWi-Fiは復活したのだけど、この数日、スマホを触る時間が大幅に減った。


そして気付く。
あ、時間ムダにするのってやっぱスマホだわ、と。


デジタルデトックスという言葉が出てきてしばらく経つけど、まさか自分の根深いところにまでこんなに浸透してるだなんて。

しかも「急に100%使えなくなる」という極端なものではなく、「必要なときだけ使う」という、生活に沿った無理のない使い方をできる期間であったため、「これを調べたい」という目的に向かってスマートにスマホを使えたから、特に不便を強いられることもなく効率的に事を運べた。

美しいアイドルを眺められる動画もいいし、気分を変えられる音楽もいいし、別世界を味わえる漫画もいいけど、ただただ時間を消費していたことも確かで、睡眠の質や時間を損なっていたのも確か。
だってスマホ使えなくなったらちゃんと勉強時間を確保してちゃんとした時間に寝れてたもん。



そしてたっぷり勉強できた&集中できたという実感があるので、そういう自信というか達成感みたいなのがめちゃくちゃ気持ちよかった。

いままで勉強するときには音楽が必要だと思ってたけど、家族の声がうるさくなければ音楽なしでやったほうが文章がちゃんと頭に入ってくる。

これから勉強内容も少しずつ難しくなっていくので、より集中できる環境を発見できてよかった…。



あわよくば次の就職先ではテレワークがいいなと思ってるので通信環境はクリアすべき問題ではあるのだけど、こういうスッキリとした日々を過ごすことができると思うと、電波がないほうがいいのかもとも思う。


アイドルの動画に一日を占領されない練習をしよう…。
ジン誕生日おめでとう…。




と思いつつ、Wi-Fi復活した日に早速2時間ぶっ通しでゆーちゅーぶ見てしまったよ。ダメウーマン!






●朝起きること

寒くなってきたし無職だし、朝起きるのがとってもとーっても難しくなってきた。

いちおう7時半に爆音で目覚ましを鳴らしてるものの、一瞬で覚醒して一瞬でアラーム止めて一瞬で二度寝してるので、9時か10時まで目覚めることができない。

それに目覚めてからも30分~1時間はゴロゴロうだうだしてるので、結局は昼前になってから一日を始めることになる。

これではイカンなーと思いつつも、気持ちよさとかめんどくささが圧倒的な力の差を示して勝利するので、私の脆弱な意思では勝てない日が続いていた。



とはいっても、自分の行動をダメだと思い続けるのはしんどいし成長がなくてガッカリするので、思いきって目覚ましが鳴ってすぐに起きてみた。

寒かったけどすぐに窓を開けて換気したら気分がスッとして、さっさと顔洗ったりトイレ行きたいわと思ったら意外と動けた。

めずらしく8時台に朝食を済ませると、お昼までの数時間をなんとも有意義に使うことができた。
洗濯して、掃除して、洗濯が終わるまでと決めてゲームして、洗濯物を干してから勉強する。
朝日が明るいし夜より暖かいから照明も暖房もなしで、それに加えてWi-Fiが繋がらずスマホが使えないこともあり、異常なくらい集中して勉強できた。



勉強の達成感と自分への肯定感がムクムク湧いてきて、久しぶりに健全な爽快感を味わった。

これを継続できたら素晴らしいなと思いながらまだまだゆーちゅーぶを見て怠惰を貪っちゃうけど、朝起きる快感を習慣化していきたいなと強く思った。



朝起きるのが嫌い苦手って思ってたけど、実際はそんなことなくて、「学校とか仕事とかの嫌なことのために起きる」ことが嫌だったんだなって思った。


朝を好きでいられる人生を生きていきたいなぁ。






●今を楽しむ

うちの母親がよく言う「今を楽しめ~」という言葉。

「無職やし金もないし貧乳やし汚肌やしブスやし性格ブスやし孤独やし低能やしネガティブレベルマックスやのに何をどうやって楽しめっちゅーねん」と思ってたけど、この前初めて「そうだよな、楽しまないとなぁ」って思った。


特に何かあったわけじゃないし、就職決まらないことに不安を覚え始めてきたし、ブッコロナのせいで気軽に行動できるような状態でもないけど、なんかふいにそう思えた。

勉強していくなかで自信がついてきたためか、スマホが触れないデトックス期間が功を奏したのか、最近おばあちゃんの鬱陶しさがマシなためか、運気が凶から這い上がってきたのか、本当に原因はわからない。


でもなんか無性に前向きになって、「面接のときにデキるキャラ作るの止めて自然体でいこう」とか「あんな会社を二日で見限れてむしろ幸運だったわ」とか「勉強しまくろう」とか「30分~1時間は散歩してみよう」とか「なんであんなしょーもない男に固執し続けるんだろ」とか思えた。


ほんとに理由なくこんな気持ちになったのでまたすぐ沈没してしまうかもしれないけど、こういう気分になったときの感覚を覚えていようと思う。


まぁ具体的に何を楽しむのかわからないのが難点だけどね。
この状態そのものを重く捉えるなってことか?
ブッコロナをあまり気にせず外出したければ外出しろってことか?
すぐに模範解答を求めてしまうクセがまだまだ抜けないけど、少しずつ成長してきた自我を実感する。





あーーーこのメンタル長く続いてくれーーー。