ネガティブ女は頑張らない

ネガティブで孤独なOLは頑張って頑張らずに生きたい

圧倒的劣性




私、多分アダルトチルドレンだ。




前の会社で鬱っぽくなってHSP関連を調べまくったときにも見かけたことはあったけど、いや別に虐待とか愛情不足とかは無かったしって思ってスルーしてた。
でもよくよく考えてみれば幼心がめちゃくちゃ傷付きまくったことがたくさんあったわ。



子供の頃から、もっとたくさんお菓子を食べたいとか小さくなった靴がきついとか、自分に起こってる変化や気持ちを言葉に出して主張するのが得意ではなかった。
というかそういう辛いことが起こる→主張するという発想すらなくて、そもそも『靴が小さくなったから足がきつくなった=辛い』という事象すら把握してなかったような気もする。
とにかく、そういう自分の中に生まれた思いを外に出すということはほとんどしたことがなかった。
それがいつからで、どんな原因があったのかなかったのかさえもわからないけど。



ネットで見たら幼少期の家庭環境が影響してる的なことが書いてあった。
たとえ暴力やネグレクトを行わない家庭であっても、子供の目から見てストレスが日常的に存在している家族状態だと、アダルトチルドレンになる可能性が上がるらしいと。

確かに、家族で出かけた記憶もそんなにないし、まともに相談なんかもしたことないし、両親が仲良く話してるところを見たことないし、むしろ仲悪いのはビシビシ感じていたし、食卓を囲んで夕飯を食べるときに会話が盛り上がったことなんかほとんどない。
ずっとテレビドラマやお笑い番組の音が部屋の中を占めていて、「トマトは一人二切れ」「これにはドレッシングかけて食べて」みたいな業務連絡があるだけで、みんなで談笑しながら食べた記憶なんかほとんどない。
あっても私が会話に入り込むようなつもりもなかったのかも。
話を振られても「別に、普通」みたいな反応をしてた記憶しかないし。


高校に上がって友達から「昨日は○○について家族会議があった」という話を聞いたとき、家族会議なんてファミリーを題材にしたドラマの中でしか起こり得ないフィクションだと思っていて、家族の強固な繋がりをわかりやすく表現するためのオーバーな演出だとさえ思っていた。

家族みんなで面と向かってテレビもつけずに目を見て言葉のキャッチボールをすることなんて私の家では考えられない。
マジでその話を聞いたときはカルチャーショックだった。
というかあまりにも現実味が無さすぎというか世間一般は普通そんなことしないって思い込んでたので「そんなドラマみたいな結束力ある家庭もあるんだな、めでてぇ家だな」くらい軽くしか捉えてなかった。



父と母は昔から仲が良くなかったらしい。
特に母が父のことを嫌っていて、子供の前では普通に接してたというけど幼少期の私は当然勘づいていた。
もうすぐ還暦を迎える母だけど、いまだに別居したいって言ってる。
離婚できるほどの経済力はないので、離婚じゃなくて別居。そういうところも本当にカッコ悪くて大嫌い。
子供のためとか言って不仲でも離婚しない夫婦はほんとに子供に害なのかも…。



父に対してはそんなに関わりも特別な感想もない。むしろけっこう常識人だと思ってる。
ただ母はほんっっっとーに私をがっかりさせる天才だった。
いまだに、実家から帰ったその日の夢は母親関連の悪夢をみる。
正直「私をこれ以上がっかりさせないうちに健康なまま痛みのないように死んでほしい」という意見を持ってしまうくらいには相性が良くないな、と思う。
というか人として苦手。嫌い。


そんな母への不信感とか、幼稚な母に裏切られたように感じたりとか、私が自分のことを話せるような性格ではなかったことや、いろんな状況が重なって、私はこんな風になってしまったのかもしれない。





そしてネットで見た記事にはこうも書いてあった。
『家族はお互いを尊重し、励まし合い、協力しあっていくもの』と。
私は家族がそんなものだとは知らなかった。
恥ずかしくて、カッコ悪くて、血の繋がりがある家族だからこそ離れられなくて、でも近付きたくもなくて、でも嫌いになりきれなくて、本当のことなんか言えるはずもない、ただ匂いに慣れた他人、近くてもよそよそしい関係。

友達が親と仲良くしてたり、家族を大切にする海外の人を見たりすると、なんで親をそんなに好きになれるんだろう?そりゃ情はあるけど、恥ずかしくて面倒な存在じゃないの?よっぽどできた人間なのかな?
って日常的に思っていた。私が少数派だったんだな…

高校生の時、家にいるのに毎日「帰りたい」と思う日が続いたことがある。
今思えばそのときはすでに辛かったのかな。




なんか、しっくりくる状態?病名?が見つかって良かったと思う反面、こんな家庭環境なのは当たり前だから特に気にしてなかっただけで、本当は極端に言うと洗脳みたいなことになってたということに、なんだか目が覚めたような気分。


めちゃくちゃ生きづらくてしんどいけど、だからといって家族を責めても何にもならないと理解してるから、このハンディキャップを背負ったまま自分一人でどうにかするしかないんだ。

元彼が人間味のない自分勝手なやつだと愛しく憎く思っていたけど、歳を重ねるごとに私のほうが幼稚で悪いところ多かったのかも、と反省してたけど、まさかアダルトチルドレンも影響してた可能性なんて考えもしなかったや…。




つらいなぁ。
どうやって自分と他人を好きになればいいんだろう…。